オバサンの独り言 閉店法が改正されてから、ドイツでも20時までスーパーで買い物ができるようになった。「これからはストレスなしの買い物ができます」と、政治家は言っていたが…。 昼時の買い物は相変わらず、超ストレス! 避けたい時間帯ではあるけれど、他に時間がない時は仕方がない。子供がいると、買う量も多いし、まとめ買いをするので、ショッピングカートの中はあふれんばかり。レジで待っていると、昼食を買いに来るサラリーマンや労働者が後から後から来て、私のカートを恨めしそうに見るのだ。「おばさん、一日中暇なんでしょ。よりによってこんなに忙しいときに買い物しないでよ。」という非難の目を背中にジーッと感じると、ついつい弱気になって、「どうぞ、お先に」と横を通らせてあげてしまう。すると、次の人も「私もこれだけなの。ありがとう。」などといって、横を通っていく。結局、いつもより長く待たされ、しかも精神的ストレスが大きい。でも、若い時とは違って、今では知らん振りして、買う物を堂々とレジの机に並べているけれど…。 ところが、混雑していないだろうと思って夜にスーパーへ行くと、今度はレジが1つしか開いていないことが多い。19時ごろになると、レジ係りの人も疲れてくるので、なんとなくブスッとしている。買い物客は多くなくても、レジが1つだけだから行列ができる。早く帰りたいという気持ちがレジ係のお姉さんの手の動きを加速する。買う物はものすごい勢いでバーコードリーダーの上を飛んでいく。ヨーグルトも缶詰もビンもお構いなしにどんどん飛んでいく。やっと買う物を机の上に並べたと思ったら、今度は飛んでいった物を大急ぎでカートに入れなければならない。ヨーグルトが押しつぶされそう! すると、レジ係のお姉さんが価格をボソッと言って、早く払えとレシートを出してくる。カートに入れるのを止めて、お金を払うと、お姉さんの手はもう、次の人が買った物を飛ばしている。こちらは買った物を必死でカートに投げ込むしかない。 これでは、昼間も夜も同じじゃないか。合理化優先のドイツでは、日本のスーパーのようなサービスははじめから期待できないらしい。 (2003年10月6日)
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