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ペットボトル・ビールが登場

 使い捨て容器デポジット制の導入に伴い、アルディやノルマ、ペニー、プルスなどのディスカウント・スーパーでは、缶ジュースや缶ビールが棚から姿を消した。しかし、安いビールはディスカウント・スーパーにとって重要な商品であることから、各社はオリジナルのペットボトル・ビールの販売を始めた。

小売店は101日から、取り扱っている飲料水と同じ種類・形・大きさの使い捨て容器をレシートなしに回収し、顧客にデポジットを払い戻すことを義務付けられている。そこで、オリジナル(容器の大きさ、形、色)のペットボトルには、自社のオリジナル容器だけを回収すればよいという大きな利点がある。

ペットボトルのビールに対する抵抗感がまだあるものの、専門家は、ペットボトル・ビールがディスカウント・スーパーの参入で追い風に乗ると見ている。ディスカウント・スーパーの販売戦略は消費者に大きな影響を及ぼすという。

ペットボトル・ビールがミネラルウォーターのように消費者に受け入れられれば、包装材市場だけでなく、ビール会社にも影響が出てくるのは確実で、外国のビール会社のドイツ市場参入が活発になりそうだ。伝統ブランドのビール会社は市場展開を見守るとして、ペットボトル・ビールに控え目である。しかし、缶ビールのときに誤った判断をしたという苦い経験がある。最終的に決めるのは消費者である。

20031020日)

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