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連邦奨学金詐欺

 ドイツ通信社の報道によると、高い収入や財産があるにもかかわらず、それをごまかして連邦奨学金を申請し、取得していた学生の数は予想よりも少なかったが、連邦と州はすでに約9730万ユーロの返済を請求している。

会計検査院が2000年と2001年の連邦奨学金申請121万件を検査したときに、連邦奨学金詐欺が明らかになり、税務署が約5万件の不正を発見した。連邦奨学金を不正に取得した学生には返済請求書が郵送される。その内の5400人には返済請求のほかに過料も科されるという。これまでの調査で最も悪質だったのは、年間20万ユーロの利子収入があるにもかかわらず連邦奨学金を受領していた学生。

20014月から、学生は連邦奨学金申請の際に5200ユーロまでの財産(それ以前は3068ユーロ)を申告する必要がない。連邦政府は今後も連邦奨学金のコントロールを強化する方針で、2000年以前の申請も検査するかどうか検討している。また、財産免除枠を拡大する計画はないことを明らかにしている。

2003年10月20日)

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