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若い医師の病院実習義務が廃止される

    連邦内閣は115日(水)、連邦医師法および他の法律の小改正を決定した。その結果、大学を卒業したばかりの若い医師の18ヶ月間の病院実習義務が2004101日から廃止される。シュミット連邦保健社会相と病院医師の団体はこの決定を歓迎している。

 2004101日からは、若い医師は大学卒業後すぐに、専門医になる継続教育を始めることができるので、一般医師同様に1ヶ月当たり3000ユーロ弱(名目上)の給与を取得できる。その結果、病院医師の職業が再び魅力的になると、シュミット保健社会相が語った。新しい開業免許法により、医師養成が従来よりも実地に即したものになるため、18ヶ月間の病院実習義務期間が不要になったという。

 経過規定によると、2004101日の時点で病院実習をしている医師は、一般医師と同じ給与を支給される。現在、病院実習中の医師の給与は月額10571323ユーロ(名目上)である。病院は若い実習医師の安い給与と長い労働時間の恩恵を受けてきたが、医学生にとっては、医師が魅力のない職業になる要因になっていた。

 病院医師の団体であるマーブルク連盟によると、1988年に導入された病院実習義務期間は若い医師の「純粋なる搾取期間」であり、病院における医師不足の原因になっていたという。マーブルク連盟は、若い医師と一般医師の給与は依然として「時代遅れだ」と批判している。

2003年11月10日)

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