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交通省、ドイツ鉄道の運賃値上げを認可

  連邦交通省は1114日(金)、ドイツ鉄道の運賃値上げを認可した。その結果、ドイツ鉄道は今年1214日から近距離交通(100km以内)の運賃を平均で4,1%ほど値上げする。また、「楽しい週末チケット(Schönes-Wochenende-Ticket)」も28ユーロから30ユーロに値上げされる。但し、自動販売機ないしインターネットで購入すれば、従来通り28ユーロ。週末チケットの条件は変わらない。

 ドイツ鉄道は、近距離交通運賃を2年間値上げしていなかったこと、人件費とエネルギー経費が増加していることを値上げの理由として挙げている。この運賃値上げによる増収は年間約4000万ユーロ。

 連邦州が運賃値上げで合意に至らなかったため、バイエルン、バーデン・ヴュルテンベルク、ブランデンブルク、ザクセン・アンハルト、メクレンブルク・フォアポメルンの連邦州が異議申立をしていた。そこで、鉄道法に基づいて、連邦交通省が最終的に認可を決定した。連邦交通省は、値上げに反対した州がこれまでに州内の交通企業体連合の運賃値上げを認可していること、しかもその値上げ幅がドイツ鉄道の値上げ幅よりも大きいことを指摘している。

2003年11月17日)

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