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AMD、チップ工場をドレスデンに建設

  米国の半導体メーカー AMD 1120日(木)、ザクセン州のドレスデン市に二つ目の半導体製造工場を建設すると発表した。AMD 24 億ドルを投資する。既存工場(従業員 2000人)の隣に建設される新工場は2006年に運転を開始し、従業員数は約 1000人。次世代 AMD 64 マイクロプロセッサーの製造だけでなく、研究開発も行う。旧東独企業イェンオプティクが AMD から工場建設を受注した(受注額約38000万ユーロ)。ミルブラント・ザクセン州首相は、ザクセン州は欧州で1位、世界で5位の半導体集積地になると語った。新工場建設により、直接的・間接的に2300人の職場が創出されるという。

 ザクセン州と連邦政府は約5億ドルの補助金で新工場建設を援助する。但し、この補助金は欧州委員会の認可を必要とする。さらに、約 7 億ドルの共同融資をし、融資額の 80%を保証する。また、ザクセン州はライプチッヒ見本市会社を通して新工場に資本参加する(2億ユーロ)。

 ザクセン州は1990年以来、半導体部門に 12 億ユーロの補助金を投入しており、約7500人の専門者の職場を創出した。半導体部門の企業約760社が集積しているドレスデン地域では約11000人の職場が創出された。投資総額は 69 億ユーロ以上。最大の使用者は AMD とインフィニオン(従業員 5000人以上)。ミルブラント州首相は、高額な補助金は報いられていると語った。

 AMD はドレスデンに決定した理由として、従業員の質の高さ、州と市の協力、ドレスデン工科大学や研究機関の研究者との協力、補助金を挙げた。ドレスデンは米国の都市とシンガポールとの激しい立地競争で選ばれた。

20031124日)

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