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連邦議会、2004年度予算案を可決

   連邦議会は1128日(金)、2004年度予算案を可決した。賛成 304票、反対 298票。可決された予算案は連邦参議院で審議される。

 2004年度予算案では、約2573億ユーロの歳出、約293億ユーロの新規債務が見込まれている。マイヤー CDU 幹事長は、連邦予算案は砂上の楼閣であり、CDU/CSU はそのリスクの共同責任を負う用意はないと語った。CDU/CSU は、新規債務の上限 25%を減税前倒しの前提条件としているという。また、CDU/CSU 予算スポークスマンのアウスターマン氏は、この予算案は基本法(新規債務額が投資額を上回ってはならない)に反するものであり、欧州安定協定の規則を無視するものだと批判した。

 キリスト教民主同盟 CDU/社会同盟 CSUと自由民主党 FDPは、1219日の連邦参議院の会議で2004年度予算案を否決して、両院協議会を招集する意向である。但し、両院協議会で合意に至らない場合は、連邦議会が再び可決して、2004年度予算を成立させることができる。しかし、予算法の発効が遅れて、来年2月末頃になる公算が高い。

2003121日)

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