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連邦参議院、自動車に関する諸案件を決議

   連邦参議院は1128日(金)、自動車に関する諸案件を決定した。1つ目の決議は、「17歳で同乗者付き運転」の試行実施を規定する法令案である。それによると、自動車免許取得年齢を現在の18歳から17歳に引き下げて、クラスB ないし BEの試験証明書を17歳で取得できるようにする。ドライバーが18歳になると、自動的に、試験証明書が自動車免許証とみなされる。17歳のドライバーは30歳以上の免許所有者の同乗を義務付けられ、両者は準備コースに参加しなければならない。1年間の同乗者付き運転により、事故のリスクを防止できるうえ、1年間の運転経験が事故のリスクを少なくすることが利点として挙げられている。

 連邦参議院は、いくつかの州が提出したこの法令案を可決した。連邦交通省がこの法令を公布すれば、連邦州は「17歳で同乗者付き運転」を試行できる。試行結果を分析、評価して、本来の目標が達成できるかどうかを判断する。これまで、シュトルペ連邦交通相はこの計画に反対していた。

 2つ目の決議は、タクシーの色(現在の明るい象牙色以外の色も認める)や宣伝広告の面積の大きさ、タクシー表示の仕方において連邦州とタクシー会社に自由裁量の余地を与えること、国の規制を緩和することを規定する法令改正案である。但し、この決定を実施するためには、連邦交通省が相応の法令改正を公布しなければならない。

 3つ目の決議は道路交通法改正案で、連邦参議院は同改正案に同意した。道路交通法改正によると、地方自治体は独自の駐車料金令を公布できる。例えば、最初の30分の駐車の無料化、時間制限のない無料駐車、様々な時間制限の駐車料金の形成、30分よりも短い時間ごとの駐車料金などが可能になる。これまでは、30分ごとに最低5セントの駐車料金を徴収すること、最初の30分間も駐車料金を徴収しなければならないことが規定されていた。

2003年12月1日)

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