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ドイツの大学生、200万人を超える

   連邦統計局が124日(木)に発表したところによると、ドイツの大学生が初めて200万人の大台を超えた。2003/2004年度冬学期の大学生数は前年よりも約87000人増えて、2026000人になった。また、大学入学率は1998年以来、約10%ポイントほど上昇した。

 ブルマーン連邦教育相は、大学生の増加を歓迎して、「ドイツが国際競争で勝ち抜くためには、高等教育を受けた専門者がますます必要になる。」と語った。すでに、欧州レベルで抜本的な大学構造改革が決定しており、連邦政府は学士課程と修士課程の導入によりその指針を示したことを指摘した。連邦州は大学での勉学期間を短縮するために、大学構造改革を実施しなければならないとしている。また、連邦政府は、連邦奨学金制度改革により、大学生の枠条件を改善することにも寄与したという。

 一方、ブルマーン連邦教育相は、各州政府の大学予算削減に反対する大学生の抗議運動に理解を示した。連邦政府は1998年から2003年までに大学予算を23%以上増やしたのに対して、連邦州の大学予算増加率は13%。今後は、大学教育の条件を改善し、中途退学率を減らすことが重要であるとして、連邦州に対し、教育分野における予算削減を警告した。

2003年12月8日)

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