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11月の消費者物価、低下

   連邦統計局の1211日(木)の発表によると、ドイツの11月の消費者物価は10月に比べ0,2%低下した。食料品、暖房用石油、パッケージ旅行が安くなったことが主因。但し、200211月比では、物価上昇率が1,3%に、わずかに上昇した。10月の消費者物価は9月水準に止まり、前年10月比の物価上昇率は1,2%だった。

 暖房用石油の価格は200211月に比べて4%、燃料は3%上昇したが、今年10月よりは多少安くなった。食料品も一年前より2%弱高くなったが、前月よりは多少安かった。夏の猛暑の影響を受けて、野菜は前年11月に比べ10%も高くなった。特に顕著に安くなったのはパッケージ旅行で、対10月比5%も低下した。ホテルとレストランは10月よりも1%弱安くなった。

 経済専門家は、不景気を要因として、今後23ヶ月間も高いインフレ率の心配はないと見ている。但し、来年は特にタバコ税引き上げの影響を受けて、インフレ率が多少上昇するものと予想している。しかし、ドイツの消費者物価は他のユーロ圏諸国よりもゆっくり上昇する見通しである。

20031215日)

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