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ユネスコ、ドイツの学校制度を批判

  ユネスコは1211日(木)、「みんなのための教育」2003/2004年度報告書を発表して、ドイツの学校制度を批判した。ユネスコによると、ドイツでは、幼稚園に通っている 3 歳児は53%、4 歳児は78%に過ぎない。小学校1年生の10%以上が小学校入学前の教育施設で教育を受けていない。これは特に、低所得者層の子供と外国人の子供にネガティブな影響を及ぼしている。小学校入学前の年齢は学習意欲と生涯学習のための重要な基盤になるという。

 また、ユネスコは、大半が半日制学校であることも批判している。社会的問題や教育における親の欠如を学校が補充することができず、問題児はハウプトシューレに「追い出されている」という。

 正しい読み書きのできない生徒が多いことも指摘された。ドイツの生徒の4分の1は文盲になる「リスクグループ」に属し、学校卒業時にもほとんど読み書きができない生徒が多い。現在、ドイツには「機能的文盲者」が約700万人いると推定されており、彼らは労働市場においてほとんどチャンスがないという。

2003年12月15日)

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