ドイツの主要ニュース マイスター制度の緩和 連邦議会と連邦参議院は12月19日(金)、手工業法改正案を可決した。手工業法改正は2004年1月1日に発効する。それによると、2004年1月1日から、マイスター検定審査合格が起業の前提条件になる職種は41職種だけになる(現在は94職種)。連邦政府は、危険を伴う27の職種だけにマイスター試験を義務付ける計画であった。(2003年12月1日と12月15日の主要ニュース参照) 同時に、古参職人規定も緩和される。上述の41職種でも、6年間の職業経験(その内の最低4年間は指導者としての仕事)のある職人は、マイスター検定審査合格証がなくても独立して事業所を経営できる。但し、マイスター試験に合格したマイスターだけが見習いの職業訓練をすることができる。 また、占有者原則が廃止され、マイスター試験を義務付けられる41の職種でも、マイスターを雇えば、手工業事業所を開業できる。残る53の職種と以前から自由に起業できた職種では、職人は任意にマイスター試験を受けることができる。 3ヶ月間で習得できる簡単な職種(建物清掃業など)では、だれでも独立して活動できる。但し、壁紙張りを引き受ける「私-株式会社(Ich-AG)」はドアや暖房設備を塗装することはできない。管理人のような仕事と組み合わせて活動することは認められる。 (2003年12月29日) |