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ドイツの財政赤字、今年と来年も3%を上回る見通し

 ドイツ経済研究所DIWによると、ドイツは2003年と2004年もマーストリヒト条約の「安定協定」(「単年度財政赤字を国内総生産比3%以下に抑える」という、欧州単一通貨ユーロの安定を目指した欧州連合の協定)の条件を満たすことができない見通しである。DIWは、2003年と2004年のドイツ財政赤字の国内総生産比が4,3%になると予想している。7月の予測では、2003年が3,7%2004年が3%であった。今年と来年は財政状況の改善が見られず、連邦・州・地方自治体の今年の赤字は前年よりも200億ユーロ増えて800億ユーロに、2004年の財政赤字は租税改革の前倒しで870億ユーロになると予測している。

 アイヒェル連邦財務相は先日、2003年の財政赤字が3,8%になる見通しであると発表したばかりで、2004年は3%を下回るという見解を変えていない。

 一方、欧州委員会は92日(火)、ドイツとフランスの大幅財政赤字を主因として、ユーロ圏が今年、マーストリヒト条約の安定協定に定められている上限3%を上回る見通しであることを明らかにした。

2003915日)

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