ドイツの主要ニュース 8月の失業者数、予想に反して減少 連邦労働庁が9月4日(木)に発表したところによると、ドイツの8月の失業者数は37800人減少して4314200人になった。昨年8月より296000人多いものの、今年1月以来初めて、前年同月との差が30万人を下回った。失業率は変わらず10,4%、季節調整済み失業者数も4407000人で変わらなかった。旧西独の失業者数は対前月比11700人減の2722800人(失業率8,3%)、旧東独は26100人減の1591400人(失業率18,2%)。 ゲルスター長官は失業者減少の要因として、労働局の職業斡旋強化を挙げた。経済回復の兆しが少しずつ見え始めたが、労働市場の回復は2004年半ば以降になるという。また、極端な悪天候にならない限り、失業者数が今年末に500万人の大台を超えることはないと見ている。 一方、経済専門家は、労働市場の改善はまだ見られないと判断している。年末に景気が回復してくれば、来年春頃に労働市場も好転するという。経済研究所の大半の専門家は8月の失業者増加を予想していた。 (2003年9月15日) |