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使い捨て容器の飲料水、スーパーから消える?

 ビルト紙によると、デポジットを義務付けられる使い捨て容器(缶やPETボトル、瓶)の回収に対する猶予期間が9月末で終われば、使い捨て容器の飲料水はスーパーマーケットの棚から消えていくという。ドイツ小売業連盟HDEも、10月からは使い捨て容器の飲料水がキオスクとガソリンスタンドでしか販売されなくなるかもしれないと見ている。

今年11日に使い捨て容器の飲料水にデポジット制が導入されたが、930日までの猶予期間中は、消費者が購入した店に空容器とレシートを持っていかないと、デポジット(25セント、1,5リットル以上は50セント)が戻ってこないという不便があった。そのため、これまでに消費者に払い戻されていないデポジットの額は約4億ユーロに達している。

しかし、101日からは、使い捨て容器の飲料水を販売する店は、取り扱っている飲料水と同じ種類・形・大きさの使い捨て容器をレシートなしに回収し、顧客にデポジットを払い戻すことを義務付けられる。他の回収システムの使い捨て容器であっても回収しなければならない。但し、販売面積が200㎡以下のキオスクと小売店は、従来通り、販売した飲料水の容器だけを回収すればよい。

小売業は9月末までに全国統一回収システムを構築することになっていたが、未だにこの問題が解決されておらず、リターナブル容器回収システムのような全国的なシステムが構築されるまで、さらに混乱が予想される。

2003923日)

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