ドイツの主要ニュース

ドイツが欧州経済にブレーキをかけている

国際通貨基金(IMF)が918日(木)に発表した「世界経済見通し」によると、ドイツは工業国間の競争でさらに後退しており、欧州経済の成長にブレーキをかけている。ドイツは今年、唯一の先進工業国として、ゼロ成長が予想されている。来年は1,5%の見通し。

IMFは欧州の経済成長予測を下方修正した。ユーロ圏の今年の成長は0,5%、2004年は1,9%で、この低い成長率は弱いドイツ経済に起因しているという。ドイツ経済は3年連続して停滞しており、ユーロ圏の平均を下回る成長の要因になっている。

連邦財務省も月間報告の中で「過大な景気期待」を警告している。8月の税収入が大幅に減少し、連邦は4週間以内に80億ユーロの新規借入をしなければならなかった。特に社会保障制度の支出(失業保険、年金保険)が急激に増大した模様である。また、ヴェルテケ連邦銀行総裁も先行指標の過大評価を警告した。景気回復を語るのは、まだ早すぎるという。

2003923日)

戻る