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CSU、バイエルン州選挙で大勝

 921日のバイエルン州選挙で、キリスト教社会同盟CSUは得票率を52,9%(1998年)から60,7%に伸ばして、歴史的な勝利を遂げた。議席数は124席となり、全体(180議席)の3分の2を上回った。1政党が3分の2の議席を獲得したのは、ドイツ連邦史上初めての快挙である。

 それに対して、社会民主党SPD28,7%から19,6%に転落し(41議席)、過去最悪の結果となった。緑の党は5,7%から7,7%に得票率を伸ばした(15議席)。自由民主党FDPは今回も5%阻止条項を果たせず(2,6%)、議席を得ることができなかった。投票率は59%(1998年:69,8%)。

 シュトイバー州首相とCSUのセンセーショナルな勝利により、姉妹政党CDU/CSUにおけるCSUの発言力が強まることは確実で、今後の連邦政治に大きな影響を及ぼすものと見られている。次期連邦首相候補者競争にシュトイバー州首相の名前が再び浮上してきた。バイエルン州が経済、ハイテク、教育など多方面で他の州に先行していることに対する市民の評価だけでなく、ベルリンの連邦政府に対する市民の不満もCSUの大勝に反映しているようだ。

2003923日)

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