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連邦社会裁判所、父親の訴えを退ける

 連邦社会裁判所は923日(火)、子供を養育する親の年金保険料負担を軽減するよう訴えていた父親に対して、形式上の理由から訴えを却下した。この問題の管轄機関は訴えられた連邦職員保険施設ではなく、年金保険料を徴収する疾病保険金庫であるとしている。連邦社会裁判所はこの判決において、年金保険における公平性に関する問題の内容には触れなかった。

 この父親は、子供のいる家庭が不正に不利に扱われているので、現行の年金保険制度は憲法に違反すると論証していた。親は子供の養育により、「世代間の契約」に大きく貢献しているにもかかわらず、その養育費は月々の年金保険料の算定において考慮されていないとして、子供のいる親は少ない年金保険料を払うべきだと主張していた。

 原告は、連邦社会裁判所の決定に対する抗告を連邦憲法裁判所に提出することを明らかにした。

2003929日)

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