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年金保険の収入が大幅に減少

 シュミット連邦保健社会相は927日(土)、法定年金保険確保のための提案を10月中に提示することを明らかにした。それにより、赤字の規模と対応措置が明らかになるという。同相は、ここ数ヶ月間、年金受給者数が増加しているにもかかわらず、高い失業率を要因として、収入が大幅に減少していると語った。アンダ政府スポークスマンによると、政府は1018日・19日に年金保険料安定化措置を決定する予定である。

一方、年金専門家は10月半ばに、来年の年金保険料率展開予測を発表する。この夏には、現在の19,5%から19,9%以上に上昇する危険性が指摘されていた。

 フランクフルター・アルゲマイネ紙の日曜版によると、連邦政府が2004年も19,5%の年金保険料率を確保しようとするならば、60億ユーロ以上の穴を埋めなければならないという。キリスト教民主同盟のアウスターマン氏は、来年は年金引き上げ見送りどころか、かえって年金引き下げになることが懸念されると語った。

 また、ミュンヒェナー・メルクール紙は、政府が年金保険料率を現状維持するために、年金保険の変動準備金の削減や年金調整の見送り、年金受給者の疾病保険料と介護保険料の引き上げなどを検討していると報道している。

2003929日)

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