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ドイツ官吏連盟、成果型賃金体系の導入を要求

   ドイツ官吏連盟(dbb)のヘーゼン会長は、怠け者の公務員に対して適切な対処ができるようにしなければならないとして、仕事の成果や能力が給与に反映する賃金体系を公務員にも導入することを要求し。自分の責任で継続的に成果が上がらない公務員を降格させたり、成果を上げている公務員には成果に応じた昇給を与えることで、働く意欲を高めることができるという。

 また、フレキシブルな労働時間の導入も求めている。フレックスタイム制にすれば、官庁の窓口を長く開けておくことができるという。しかし、ヘーゼン会長は公務員制度の縮小ないし廃止には反対している。公務員を職員で代替することは国の支出増を意味し、国はこれを賄いきれないと見ている。ヘーゼン会長は、財政難の状況下で公務員制度を維持するためには、フレキシブルな制度に近代化しなければならないと語った。

 シリー連邦内務相はヘーゼン会長の発言を歓迎すると共に、財政難ゆえに公務員の勤続年数を延長することを要求している。抜本的な公務員制度改革が必要だという。

2004年1月5日)

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