オバサンの独り言 ドイツにもオーストリアにも隣国を揶揄するジョークがたくさんある。 「オーストリアの「たまごっち」って、どんなのだい?」 「マッチ箱の中にゴキブリが入っているんだよ。」 「 どうして、オーストリアの旗は赤/白/赤なんだい?」 「間違って掛けても、分からないようにするためさ。」 こんな風にオーストリアをからかっていたドイツ人の技術も揶揄される時代になってしまったようだ。いまだに高速道路料金自動徴収システムの運用開始の目処がつかず、毎月1億5600万ユーロの欠損を出しているドイツを尻目に、オーストリアのシステムが年明けに順調なスタートを切った。トル・コレクトのお偉方や交通省のお役人たちは地団太踏んで悔しがっていることだろう。世界に誇る技術力を自負するドイツが小さな隣国に負けてしまったのだから、さぞやドイツ人の自尊心が傷つけられたのではないだろうか。 ドイツが導入しようとしている衛星システムはオーストリアのマイクロ波システムよりも技術的に勝っているのかもしれないが、コストが法外に高く、しかもまだ機能していない。オーストリアはマイクロ波システムでも本来の目的を十分に達成できることを技術国ドイツに見せつけた。運用会社ユーロップパスの社長は、ユーロップパスなら 6ヶ月以内にシステムを運用できるし、損害賠償も保証できると強気だ。 かつての技術大国ドイツは再生できるのか? ドイツの復活に必要なのは、謙虚に初心に返ることなのではないかと思う。政治家にしろ、企業にしろ、 そのなりふり構わぬ傲慢な態度が目に余ると感じているのは私だけだろうか。そんなドイツを揶揄するジョークがたくさん生まれないといいのだが・・・。 (2004年1月5日)
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