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ドイツ経済、2003年はマイナス成長

   連邦統計局の暫定発表によると、ドイツの実質国内総生産は前年比0,1%減少した。不況だった1993年(1,1%減)以来初めてのマイナス成長となった。ハーレン長官は、下半期に弱い回復の兆候が見られたが、まだ持続的な回復には至っておらず、全体的に期待はずれの展開だったと語った。連邦政府は最初0,71,5%成長、後にゼロ成長を見込んでいた。

 2002年は強い輸出に支えられて0,2%成長を達成することができたが、2003年は貿易も成長にブレーキをかけた。2003年の輸出は1,1%増だったが、輸入が2,0%増であったため、貿易収支は0,2%ポイントのマイナス成長要因になった。

 個人消費は実質で前年比0,2%減(2002年は1%減)、設備投資は4,0%減(2002年は9,1%減)、国の財政赤字は国内総生産の4,0%だった(2002年は3,5%)。

 経済専門家は、2004年はドイツ経済が世界的な経済成長に支えられて、成長率1,52%を達成し、3年続いた停滞(20010,8%増、20020,2%増、20030,1%減)を脱出できると予想している。

 クレメント連邦経済相は、2004年は減税が投資と消費を促すと、楽観的に予測している。国内外の指標が確実な上昇傾向を示しており、ドイツの国内総生産も2003年半ば以来、再び、ゆっくりながらも確実に上昇軌道に乗っているという。

2004120日)

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