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博士の称号を持つ女性が増加

    欧州連合では、大学の学生に占める女性の割合が過去20年間で急上昇した。1821歳の年齢層では、いくつかの EU 諸国では、大学入学者と大学卒業生に占める女性の割合が男性を上回っている。ドイツ経済研究所によると、スカンジナビア諸国では、大卒者に占める女性の割合が約60%である。

 大学を卒業した女性の多くは、学士や修士では満足せず、博士号も取得している。欧州連合では、2001年に3万人弱の女性が博士号を取得した。その内の3分の1はドイツ。イタリアとポルトガルでは、博士号取得者の半分以上が女性である。フィンランド、アイルランド、スペイン、フランスでも女性の割合が40%以上。それに対して、ドイツは35%で、EU 比較で最後から3番目である(ドイツよりも低いのはベルギーとオランダ)。

 ドイツでも、2002/2003年度冬学期に大学に入学した女性の割合が初めて全体の50%を超えた。しかし、大学におけるキャリア(入学、卒業、博士号取得、教授就任)を見ると、女性の割合がキャリアごとに減少している。ドイツの大学では、博士号を取得する女性は全体の3分の1で、大学教授資格の取得では17%、大学教授における女性の割合は約10%に過ぎない。特に、教授の中でも最上級クラスC4では、女性が極めて少ないのが現状である。

2004年1月20日)

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