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連邦参議院、包装材政令小改正案で合意

 連邦参議院は10月15日(金)、バイエルン州が提案した包装材政令小改正案に同意した。それによると、リターナブル容器の割合に関係なく、ビール/水/炭酸清涼飲料水だけでなく、アルコポプス/炭酸の入っていない清涼飲料水(アイスティーなど)の使い捨て容器にもデポジットが義務付けられ、デポジットは一律25セントになる。但し、環境にやさしい包装材(テトラパックのような紙容器)はデポジット義務から免除される。また、ワイン、ジュース、牛乳、アルコール飲料もデポジットを免除される。

 連邦参議院が合意した包装材政令小改正案を基に、連邦政府は法案を作成して、連邦議会と連邦参議院に提出する。トリティン連邦環境相はすでにバイエルン州の妥協案に同意する意向を示しており、連邦環境省は、今年末までには新しい包装材政令小改正が発効できると見ている。

 しかし、バイエルン州の妥協案はキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)内でも賛否両論に分かれている。また、欧州委員会が「ドイツのデポジット制は外国のメーカーを差別する」として欧州裁判所に訴えるかどうかを検討していることから、欧州委員会の決定と欧州裁判所の判決を待ってから、包装材政令小改正を決めるべきだという意見もある。

2004年10月18日)

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