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10月の失業者数、僅かに減少

   連邦雇用エージェンシー(旧連邦労働庁)が11月3日(水)に発表したところによると、ドイツの10月の失業者数は9月よりも50100人減少して4206556人になった。失業率は9月よりも0,2ポイント低下して10,1%。季節調整済み失業者数は12000人増の4457000人、失業率は10,7%。1年前よりも55300人多い。求人数は268974人から245383人に減少した。

 ヴァイゼ長官は、「ドイツ経済は依然として成長基調にあるが、雇用市場の転機はまだ見られない」と語った。但し、好ましい兆候も見られるという。連邦統計局によると、8月の季節調整済み就業者数は7月よりも5000人増えて3840万人になった。前年同月よりも0,3%(107000人)増加した。しかし、この増加は特にミニジョブとIch-AGに起因しており、社会保険加入義務のある就業者数は依然として前年水準を下回っている。

 将来の失業手当 II 受給者のための新しい「1ユーロ・ジョブ(失業手当・扶助に加えて時給1~1,50ユーロが支給される)」の効果がすでに失業者統計に表れており、46200人の失業扶助受給者が「1ユーロ・ジョブ」に従事している。今年末には5万人に達する見通しである。「1ユーロ・ジョブ」従事者は統計上、失業者として把握されない。1ユーロ・ジョブの大半が旧東独であることから、旧東独の失業者数は9月よりも2000人減少して1514132人になった(失業率17,5%)。それに対して旧西独では14000人増加して2692424人(失業率8,2%)。

 アルト副長官は、雇用市場の展望は依然として悪く、失業者数が来年2月には500万人の大台に達することもありうるとする悲観的な見方を示した。約30万~40万人の就業可能な社会扶助受給者が統計上、失業者として把握されるからだという。

2004年11月8日)

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