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11月のIfo業況判断指数、顕著に低下

   Ifo 経済研究所が11月25日(木)に発表したところよると、11月の Ifo 業況判断指数は10月の95,3ポイントから94,1ポイントに低下した。これは2003年9月以来の最低水準である。アナリストの予想よりも大幅に悪化しており、景気見通しだけでなく、現状判断も悲観的になっている。景気の現状判断は94,7ポイントから93,8ポイントに、今後6ヶ月の景気見通しは95,8ポイントから94,3ポイントに低下した。特に小売業の業況判断が顕著に悪化している。

 Ifo 経済研究所のネルプ氏は、この悪化はまだドイツの景気上昇の終わりを意味していないが、期待している成長が不安定な基盤に立っていることを示していると語った。来年の経済成長率予測1,5%を下方修正する必要はまだないが、短期的にはかなり悪い状況にあるという。負担要因としては、石油の高騰とユーロ高が挙げられる。ズィン所長は、ユーロ高を止めるために、欧州中央銀行が為替市場に介入すべきだという見解である。

2004年11月29日)

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