ドイツのニュース

連立与党、移民施行令で合意

 連立与党は2005年1月1日に発効する移民法の施行令で合意した。移民法施行令は移民のドイツ語習得における権利と義務を規定し、移民法を補足する。外国人のドイツ社会への同化を改善することを目的としている。その主な内容は次の通りである。(2004年6月7日と7月12日のニュースを参照)

     新たにドイツに移住する外国人は同化コースに参加する義務を有する。

     同化コースは600時間のドイツ語授業と30時間のオリエンテーションコース(ドイツの歴史、文化、法秩序)から成る。同権、寛容、宗教の自由の原則も学ぶ。一日授業で、週25時間まで。コース期間は6ヶ月以内。

     コース参加者は全部で630ユーロを自己負担しなければならない。但し、社会扶助・失業扶助受給者は例外とする。

     新たにドイツに移住する外国人に加えて、すでにドイツに住んでいる外国人も年間5万人ほどこの同化コースに参加することができる。

     同化コースの費用は連邦が負担する。2005年の予算は2億800万ユーロ。

     同化コース終了後にドイツ語テストを実施する。参加者は日常生活の会話ができ、文章を書くこともできなければならない。

     連邦移民・難民局が審査・認可した機関が同化コースを提供する。例えば、市民大学、民間の語学学校、教会の教育施設など。

     同化コースに参加しない外国人には滞在許可取消(最高の制裁)などの制裁が科される。

200412月13日)

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