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11月の失業者数、増加

   連邦雇用エージェンシー(旧連邦労働庁)が12月2日(木)に発表したところによると、ドイツの11月の失業者数は10月より約50800人増加して、4257309人になった。1年前よりも約73700人増加したことになる。失業率は10月より0,2ポイント上昇して10,3%。旧西独の失業者数は2726924万人に(失業率8,3%)、旧東独は1530385人(失業率17,7%)に増加した。

 季節調整済み失業者数は7000人増の4464000人で、失業率は10,8%。連邦雇用エージェンシーは、雇用政策上の措置の強化により、失業者増加を抑制することができたと評価している。11月は「1ユーロ・ジョブ」に就いた失業扶助受給者(失業者統計に把握されない)が22200人増えて、68400人になった。

 特に悪化したのは求人状況で(11月の求人数は228964人に減少)、11月の季節調整済み求人数が269000人と、10年来の最悪となった。失業者増加は特に冬季休みに起因している。ヴァイゼ長官は、なだらかな経済成長では雇用市場に推進力をもたらすことができないことを指摘した。

 連邦統計局によると、今年初めて季節調整済み就業者数がわずかに減少した。9月の季節調整済み就業者数は8月よりも1000人ほど減少して38391000人。季節調整していない就業者数は1年前よりも11万人ほど増加したが、これは自営業者(Ich-AG)の増加と所得の少ない雇用(ミニジョブ)の増加に起因している。 

 連邦雇用エージェンシーによると、今年3月末は約621万人が月額最高400ユーロのミニジョブに従事していた。これは2003年4月のミニジョブ改革前よりも約28%(137万人)増えたことになる。2004年6月末までにミニジョブ従事者数は653万人に増加した。

2004年12月13日)

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