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ドイツ人の食習慣は不健康

    ドイツ食糧協会(DGE)が発表した2004年度食糧報告書によると、大半のドイツ人の食習慣は不健康である。キュナスト消費者大臣は、「ドイツ人の食生活は多すぎ、甘すぎ、脂っこすぎる」と指摘した。エネルギー摂取量からすると、多くのドイツ人は毎日、マラソンの半分の距離を走らなければならないという。

 しかし、4年ごとに発表される食糧報告書では、改善点も見られる。果物と野菜の摂取量が過去4年間で増加し、平均で1日当たり150グラムになった。ただし、世界保健機構は一人当たり一日400グラムを、ドイツ食糧協会は毎日600グラムを推奨している。

 植物性食品が最も健康で、ドイツ産の果物と野菜は殺虫剤や防腐剤の残留が少なくなっている。しかし、テレビなどのメディアにおける健康な食生活の啓蒙が十分でないことに問題がある。相談サービスも不十分である。ドイツ食糧協会は、テレビなどのマスメディアにおける宣伝広告が甘い物やタバコ、ファーストフードの消費量を増やしていると批判している。

 そこでキュネスト消費者大臣は、テレビ局に対して、健康な食生活についてもっと報道するよう要請した。疾病保険金庫、親、スポーツクラブ、食品会社などがもっと責任を自覚しなければならないと語った。すでに、疾病保険金庫は肥満の悪影響を一層強く感じるようになっているという。

2004年12月13日)

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