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12月のIfo業況判断指数、大幅上昇

    Ifo 経済研究所が12月17日(金)に発表したところよると、12月の Ifo業況判断指数は予想に反して11月の94,1ポイントから96,2ポイントに大きく上昇した。これは7ヶ月以来の最高水準である。加工業、建設業、小売業、卸売業のどの部門でも改善が見られた。景気の現状判断は93,9ポイントから96,0ポイントに、今後6ヶ月の景気見通しは94,3ポイントから96,4ポイントにそれぞれ顕著に上昇した。但し、旧東独における改善はドイツ平均を下回っていた。

 経済専門家は予想に反する上昇を内需の回復、特に好調だったクリスマスビジネスの結果と見ている。また、石油価格の低下もポジティブに影響しており、今年第4四半期の経済成長は第3四半期を大きく上回ると予想される。但し、ユーロ高は引き続き経済成長の危険要因であるという。

 ズィン所長は、全体的にポジティブな展開にもかかわらず、産業界の雇用計画は依然として人員削減の終わりを示していないと語った。アナリストは業況判断指数の低下を予想していた。ユーロ高が輸出を圧迫するという見方から、多くの経済研究所や金融機関は2005年度経済成長予測を下方修正したばかりである。

 連邦経済省は、来年には経済回復が労働市場にも波及すると楽観的な見方をしており、ドイツ経済が引き続き成長基調にあることを確信している。ドイツの景気は今年上半期に回復基調にあったが、7月から9月にかけてほぼ完全に停滞状態に陥った。しかし、10月には小売業の売上が前月比1,7%の成長を示し、工業界の受注と輸出も上昇するなど好材料が増えていた。

2004年12月22日)

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