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ドイツ企業の楽観的な2005年度見通し

 ドイツ商工会議所連合会が行ったアンケート調査結果によると、ドイツ企業は2005年も輸出に支えられた景気上昇が続くと楽観的な見方をしており、投資を増やす計画である。

 ドイツ商工会議所連合会の工業レポートでは、2005年の国内総生産は1,5%増、工業生産は2%増(今年は約3%増)と予想されている。ポジティブな経済予測は昨年同様に輸出期待感に起因している。しかも、大幅に低下した石油価格も世界景気を支える効果があると見られている。但し、ドル安によるリスクが一層大きくなることが懸念される。

 輸出部門の受注増と生産条件の改善(例えば、労働時間の延長、労働力集約的な生産の外国移転による国際競争力改善)を背景に、ドイツ企業は2005年の投資拡大を計画している。しかし、人員削減の圧力は2005年も徐々にしか沈静化しそうにない。経済研究者は、輸出ブームが国内景気を活気づけられなかった原因として、ドイツ企業が主として外国で投資しており、国内投資が伸び悩んでいることを指摘している。

 部門別で見ると、医療技術、測定技術、制御技術、薬品、電気、電子、機械、金属などの輸出志向部門が大きな改善を予測しており、木材・ガラス・セラミック・石材加工などの国内志向部門が懐疑的な見方をしている。

200412月30日)

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