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連邦雇用エージェンシーの総裁交代

   連邦雇用エージェンシーのゲルスター総裁がコンサルティング会社との契約を巡るスキャンダルで解任されたことから、監査役会は26日(金)、ヴァイゼ財務担当理事を新総裁に任命することを決定した。

 ブレーメン州首相のシェルフ氏(SPD)が有力候補に挙がっていたが、政界ではなく、経済界から選出するという政府の意向を受けて、ヴァイゼ氏に決まったようだ。シュレーダー首相は、SPD の政治家が国民受けの悪い労働市場改革をして、再び批判を受けることを避けたい意向と見られている。ヴァイゼ氏は CDU 党員で、経済界出身、2002年から財務担当理事の職についている。

 監査役会のエンゲレン・ケーファー会長は、ヴァイゼ氏は使用者、労働組合、連邦政府、州政府、地方自治体の広い支持を受けており、連邦雇用エージェンシーの近代化プロセスを推進すると語った。ヴァイゼ氏は、連邦雇用エージェンシーの改革を引き続き促進すること、連邦雇用エージェンシーをできるだけ非政治的に指揮する方針であることを強調した。ヴァイゼ新総裁の予測によると、経済が回復すれば、今年秋には失業者数が400万人に減少する見通しである。

200429日)

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