オバサンの独り言

  214日は愛する人に贈り物をするバレンタインデーだった。最近は、ドイツでもバレンタイン商戦が盛んだ。お花屋さんは大忙しだったらしい。しかも、今年は土曜日だったので、レストランや居酒屋、ディスコも若い男女でかなり賑わったようだ。

 ミュンヘン市内の多くのディスコは女の子の入場料を無料にしたうえ、赤いバラの花をプレゼントしたそうな。 ドイツ人にしては、なかなか粋じゃありませんか。無料にすれば、愛する男の子たちを連れて、女の子たちがいっぱいやってくると狙ったのだろう。案の定、どこのディスコも満員だったそうだ。もちろん、愛するボーイフレンドのいない女の子たちも負けてはいない。「無料ならば!」と、ディスコ をはしごして、バレンタインデーを満喫したと聞く。タノモシイ!

 その話を旦那にしたら、旦那曰く、「無料にすれば、 女の客が増える。女の客の多いディスコには、自然 と、男たちがやってくる。十分に採算が合うのさ」。商魂たくましいディスコの狙いはそこにあったのか。ナルホド!

 知り合いの若い女の子が言うには、ディスコのドリンクは 小さくて、値段が高いのだそうだ。入場料は無料にしても、その分をドリンクで儲けようという算段らしい。踊っていれば、のどが渇くから、ドリンク代は馬鹿にならない。だから、洗面所に行って、水道の水を飲む若者が多いと いう。それを承知しているので、「この水は飲めません」と書いた紙を洗面所に張っているディスコもあるとか。タクマシイ!

 それを聞いてびっくりした私が「洗面所の水を飲むの?」と聞いたら、「ミュンヘンの水道水はドイツで 一番おいしい水なのよ!」という回答が返ってきた。ご尤もデス!

 若者は心身ともに逞しい。オバサンはすっかり感心してしまった。

2004216日)

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