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CDU、ハンブルク市州議選で単独過半数獲得

 229日のハンブルク市州議会選挙で、キリスト教民主同盟 CDU は得票率を26,2%(2001年)から47,2%に伸ばして、記録的な大勝利を遂げた(暫定結果)。21ポイント上昇は戦後初の快挙である。議席数は63議席(+30)となり、単独過半数を獲得した(全部で121議席)。伝統的に社会民主党 SPD の牙城であったハンブルクで、初めて、CDU が単独政権を樹立した。

 それに対して、社会民主党 SPD 36,5%から30,5%に転落し(41議席。-5)、過去最悪の結果となった。緑の党は8,6%から12,3%に得票率を伸ばした(17議席。+6)。自由民主党 FDP 5%阻止条項を果たせず(2,8%)、議席を得ることができなかった(2001年は5,1%で、6議席)。問題のシル党も3,1%で、議席を得られなかった(分裂した旧シル党は2001年に19,4%、25議席だった)。投票率は78,8%(2001年:71,0%)。

 今回の選挙では、フォン・ボイスト第一市長の圧倒的な人気が CDU 勝利の決定要因になったと見られている。CDU はスーパー選挙年で快調なスタートを切った。今年はあと13の選挙を控えている。

 ミュンテフェリング SPD 党議員団長は、連邦政治が SPD 敗北の原因の一つであることを認めたが、改革路線を堅持することを明らかにした。一方、メルケル CDU 党首は、FDP の敗退にもかかわらず、CDU/CSU FDP と話し合って、数日中に連邦大統領候補者を指名すると語った。

 連邦政府の改革路線に対する国民の不満と失望が SPD 離れを加速しており、SPD 党首交代もそれに歯止めをかけることができなかったようだ。

200431日)

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