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商品テスト財団、薬局の質の低下を指摘

   商品テスト財団法人が226日(木)に発表した調査結果によると、薬局の相談サービスの質が悪い。テストした薬局のほぼ90%で、相談サービスと販売における大きな弱点が確認された。テストした薬局50店のうち、1店だけが「優」の評価を受けた。

 商品テスト財団は、ベルリンとケルン、ハンブルクの薬局50店を対象に、下剤と鼻スプレーの相談サービスと販売をテストした。顧客の症状を正確に質問するというような相談サービスの基準を守らず、不適切な薬を販売する薬局が多かった。

 下剤のテストでは、痩せた若い女性が下剤を購入しようとしたとき、薬剤師は、買いたい下剤を聞いた時点で、下剤の濫用の疑いを持つべきであるが、重要かつ適切な質問(例えば、その下剤をどのくらいの期間服用しているのかなど)をせずに、販売していた。

 また、鼻スプレーのテストでは、多くの薬剤師は鼻かぜを軽視して、詳しい質問をしなかった。3分の1の薬局は適切でない複合剤を勧めていた。50店のうち、21店の相談サービスは「悪い」と評価された。

 薬局連盟のフリーゼ会長は、薬局の質の低下を認める一方で、21000店以上の薬局があるので、この調査結果は薬局の全体像を反映するものではないと語った。しかし、この調査結果を真に受け止め、改善に全力を尽くすという。これまで、薬局連盟は、薬局の相談サービスの重要性を理由として、業界の自由化に反対していた。

200431日)

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