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再び、週40時間労働に逆戻り

    労働時間短縮はまもなく過去のことになりそうだ。ダイムラー・クライスラー社に続いて、ポルシェやジーメンスなどの大企業も再び従業員の労働時間を延長することを計画している。

 ハンデルスブラット紙がドイツの大企業を対象に実施したアンケート調査結果によると、1万人の従業員がまもなく週40時間労働に戻る可能性がある。

 ダイムラー・クライスラーはエンジニアの週労働時間を再び長くすると発表していたが、ポルシェやジーメンスなどの大企業も完全な賃金補償の下に、質の高い従業員の労働時間をこれまでの週35時間から週40時間に延長する計画である。

 自動車工業のサプライヤーであるボッシュ社とタイヤメーカーのコンティネンタルも労働時間延長を検討している。ジーメンス社のスポークスマンは、すでに事業所委員会との話し合いを進めていると語った。

 今年2月に金属・電子産業労使が合意した労働協約により、労働時間延長が可能になった。

2004315日)

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