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特許出願件数の東西格差大

    ドイツ特許商標庁によると、ドイツにおける2003年の特許出願件数は対前年比約2%増の64518件であった。分野別で見ると、前年同様、自動車製造が4953件で1位、2位が機械(3784件)、3位が電子部品(3568件)。シャーデ長官によると、コンピューター業界と電気通信業界の停滞が特許出願にも影響しており、2000年の水準(87000件)にはまだ達していないという。

 ドイツ国内には大きな東西格差が見られる。人口当たりの割合で比較すると、バーデン・ヴュルテンベル州の特許出願件数が10万人当たり130件で1位、2位がバイエルン州であるのに対して、最下位はメクレンブルク・フォアポメルン州で10万人当たり13件だった。旧東独の1位はテューリンゲン州で35件。

 企業別では、ジーメンス社が3949件で1位、ボッシュ社とインフィニオン社がこれに続く。ジーメンス社はドイツ特許商標庁だけでなく、欧州特許庁でも1位だった。企業と研究機関が優勢で、特許出願者全体の3%が出願件数全体の50%を占めているという。

 国際比較では、ドイツは米国と日本に次いで3位で、欧州では他を大きく引き離して首位に立っている。2002年のドイツの特許出願件数はフランスと英国の合計の2倍だった。シャーデ長官は、ドイツの技術革新力の低下は全く認識されないと語った。

2004315日)

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