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米国に対する信頼感が低下

    米国の Pew 研究所のアンケート調査結果によると、ドイツ人の63%、フランス人の75%が米国に依存しない欧州外交政策と安全保障政策を望んでいる。米国寄りの英国でも56%に達している。ドイツ人とフランス人の多数は、欧州連合は反対極として米国と同じ権力を取得すべきだという意見である。英国人の半数も同意見。

 ドイツ人の69%、フランス人の82%は、大量殺戮兵器の存在を理由にイラク戦争を開始したブッシュ大統領とブレア首相はうそをついたと思っている。英国ではまだ48%が、イラク戦争の理由は間違った秘密情報機関の情報にのみ起因しているという意見であるが、戦争支持者の割合は20035月の61%から43%に低下した。英独仏の回答者の5分の4以上は、国際連合だけがイラクの安定化をもたらすことができると考えている。

 米国のテロとの戦いは依然として圧倒的な支持を受けているが、フランス人とドイツ人のほぼ3分の2は、米国の動機の誠実さに懐疑的である。米国の過剰反応を批判する人の割合は、フランスで57%に倍増したが、ドイツでは支持者と反対者がほぼ同じだった。

 このアンケート調査はスペインの連続列車爆破テロの前に実施された。

2004322日)

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