ドイツの主要ニュース

ドイツ鉄道、電車の遅れが改善

   ドイツ鉄道によると、改善措置の効果が現れ、電車の遅れが少なくなった。1月と2月は、すべての旅客列車の93%が時刻表通りの運行であった。特に ICE IC における改善が顕著である。2003年はすべての ICE/IC 75%だけが定刻運行であったが、1月と2月は90%弱になった。(2003106日の主要ニュースを参照)

 昨年は電車の遅れが多く、顧客からの苦情が増えていた。社内調査した結果、電車の遅れの原因は外部からの影響(天候など)にあるのではなく、社内の運用に問題があることが明らかになった。そこで、ドイツ鉄道はコンピューターシステムを導入して、電車や路線の欠陥を早期確認して、処理している。その目標は、鉄道交通における体系的品質管理である。

 「時間厳守」プロジェクトの効果が現れてきたようだ。1月と2月は、地方列車の92,7%(2003年は86,4%)、S-Bahn は平均で95,8%(93,7%)が時刻表通りの運行だった。S-Bahn で最もよい結果は99,1%。時刻表の時間後5分以内に発車ないし到着する電車が定刻通りの電車とみなされる。

 現在、トラブルを避けるために、ラッシュアワーの朝7時~9時は維持補修作業を行っていない。その結果、乗客の93%以上は乗り換える電車に間に合っているという。長距離交通では95%。ドイツ鉄道では、毎日3万件の列車接続があり、その内の1300件は長距離電車。また、テストケースとして、大きな駅には、運用を監視する職員を配置している。

2004329日)

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