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1ユーロ・レンタカーがドイツにも進出

    かつてのF1ドライバー、ニキ・ラウダ氏の会社Lauda Car.com Mobile Advertising(ウィーン)が今夏からドイツでも11ユーロのレンタカーを提供する。目下、ミュンヘン、シュツットガルト、フランクフルトでのスタートを検討中で、ブランド名は「ラウダ・モーション」。

 ラウダ・モーションはすでに昨年10月からウィーンで100台のレンタカー(車種:スマート)を11ユーロで提供している。ドイツ市場進出に先立って、5月にスペイン市場でもビジネスをスタートする。

 広告を張った小型車「スマート」は「走る広告プラットフォーム」の役割を果たす。広告料収入が主な収入源であるために、1ユーロという低価格を提供できるという。顧客はインターネット上でレンタカーを予約する。条件は、走行距離が最低30km、最高100kmであること。車が汚れていたり、ガソリンがほぼゼロである場合には、洗車料15ユーロ、ガソリン代15ユーロが追加徴収される。

 このビジネスコンセプトは新しいものではない。すでに2年前から、マックスホップがハンブルクとベルリンで1日1ユーロのレンタカー(黒いスマートだけ)を提供している。マックスホップは今年中にミュンヘンにも進出する計画である。

 両社の顧客はローカルに限定されるので、従来のレンタカー会社の直接競争相手ではない。例えば、マックスホップの場合、顧客はハンブルク市内あるいはベルリン市内だけの走行を認められている。また、予約はインターネット上に限られている。

 消費者が価格に敏感になっていることから、従来のレンタカー会社もすでに安いレンタカーを提供している。1ユーロ・レンタカーは、供給過剰と需要減少が顕著なレンタカー市場に新風をもたらし、新たな価格競争に拍車をかけそうだ。

2004329日)

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