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連邦参議院、政府の諸法案を否決

   連邦参議院は42日(金)、年金改革法案を否決し、両院協議会の招集を要求した。しかし、この法案は連邦参議院の同意を必要としないため、連邦議会は連邦参議院の異議申し立てを退け、法案を成立させることができる。(2004315日の主要ニュースを参照)

 バーデン・ヴュルテンベルク州のトイフェル州首相は、政府は財政状況に合わせて年金を任意に変更しており、市民の年金に対する信頼を失ってしまったと批判した。バイエルン州のステヴェンス社会相は、不確実かつ変動する基盤の上に構築されたコンセプトであり、子供の養育が考慮されていないと語った。

 また、連邦参議院は遺伝子組み換え技術法案も否決した。ニーダーザクセン州のヴルフ州首相(CDU)は、遺伝子組み換え技術法案は EU 規則をはるかに超えた官僚主義的プログラムだと批判した。従来の農家と遺伝子組み換え農家が公平に扱われておらず、遺伝子組み換え農家が一方的に負担を負わされているという。この法律は連邦参議院の同意を必要とするため、両院協議会で審議されなければならない。(2004120日の主要ニュースを参照)

 さらに、連邦参議院は排出権取引法案と電気通信法案も否決し、両院協議会の招集を要求した。

 一方、連邦参議院は保安監置法案を可決した。その結果、保安監置法が成立し、930日に発効する。(2004315日の主要ニュースを参照)

200445日)

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