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バイエルン州、公務員と公勤務者の週42時間労働を導入

   バイエルン州政府は今年中に公務員と公勤務者の週42時間労働(賃金補償なし)を導入する。シュトイバー州首相は、州が節約を余儀なくされ、州民が犠牲になっている現状では、公務員と公勤務者を特別扱いすることはできないと語った。現在、連邦、州、地方自治体は財政上、動きが取れない状態にあるという。

 42時間労働は年齢に応じて段階的に導入される。49歳までの公務員は週42時間労働、50歳以上の公務員は週41時間、60歳以上の公務員は週40時間。この労働時間規定は91日から適用される。

 また、51日からは新規採用される公勤務者(公勤務の職員と労働者)にも週42時間労働が適用される。昇進と労働契約更新の際には週42時間労働が前提条件になる。

 5年後には、公務員及び公勤務者の4分の3が週42時間労働になる見通しである。シュトイバー州首相は、他の経済部門にも影響が及ぶことを期待すると共に、財政難の現実を考慮して柔軟な労働時間を受け入れるよう労働組合に求めた。バイエルン州の地方自治体は公勤務者の労働時間延長を計画していない。

 一方、ヘッセン州では、すでに公務員は週42時間労働になっているが、公勤務者にも同じ労働時間を適用する計画である。また、バーデン・ヴュルテンブルク州は、中期的に公勤務者の労働時間を週41時間に延長する計画であることを明らかにした。公務員はすでに週41時間労働である。

 Verdi 労働組合のブジルスケ委員長はこれまでにない大規模なストライキで抵抗する意向を明らかにした。

200445日)

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