オバサンの独り言 ドイツ鉄道の電車の遅れが改善されたという記事を読んで、「嘘でしょ!」と思ったのは私だけだろうか。特に信じられなかったのはSバーンの統計だ。定刻運行率がなんと95,8%で、最高が99,1%だったというから驚く。しかも、あんなにひどかった2003年でさえ93,7%だったとは・・・。 ミュンヘンのSバーンはトンネル工事中であることを考慮しても遅れることが日常茶飯事で、信頼できない。冬は特にひどい。だから、できるだけSバーンを避けている。どうしてもSバーンに乗らなければならないときは、遅れても慌てないように、余裕を持って家を出るようにしている。 ドイツ鉄道の統計に「ウソ!」と思った人は私だけではなかったようで、テレビでもこのテーマを取り上げていた。あるジャーナリストが早速、ケルン駅へ行って調べてみた。すると、なんと、あっちの番線、こっちの番線から聞こえてくるアナウンスは、「・・・行きの電車は10分おくれています・・・」「・・・到着予定の電車は15分遅れています・・・」ばかり。駅で電車を待つ人たちにインタビューすると、みんなが不平タラタラ。この現実とドイツ鉄道が誇る定刻運行率93%をどう理解したらよいのだろうか。 この記事を読む2日前に、知人がブレーメンから ICE (ドイツの新幹線)に乗ってミュンヘンに来た。ICE は1時間25分(!)遅れてミュンヘンに到着。私も ICE の遅れで仕事に遅刻したり、飛び込みセーフで冷や汗をかいた苦い経験を何度もしているので、ICE に乗るときはいつもハラハラしている。私がいつも7%の少数派に入っているのはどうして? ユーロが導入されたとき、急に物が高くなった。消費者はみんなそう感じていた。いや、買い物のときやレストランで食事をしたときに実際に経験していた。ところが、連邦統計局の消費者物価指数はほとんど上昇しておらず、統計専門家は「ユーロの影響で物は高くなっていない」と言っていた。この人は買い物をしたことがあるのだろうかと思ったものだ。 憤慨しながらこの独り言を書いていたら、みどりこさんからの投稿があった。電車がダイヤル通りの運行で、「薄気味悪いくらいに正確だった」というお話。ウーン、私だけがいつも運が悪いのだろうか? (2004年4月5日)
|