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家庭教師と塾が大繁盛

    ドイツでも家庭教師と塾が繁盛している。ミュンヘンの青少年研究所の調査結果によると、生徒の4分の1以上が家庭教師や塾で補習授業を受けている。数学が57%と、最も需要が大きく、次に英語とドイツ語が続く。個人授業の料金は1時間当たり2030ユーロ。

 ケルンのドイツ経済研究所は、親が子供の補習授業に支出する費用は年間10億ユーロ以上と推定している。家庭教師の大半は学校の教師や大学生で、民間の補習学校の市場シェアは約22%であるが、補習学校が急激に増加している。業界最大の補習学校はSchülerhilfeStudienkreisで、2003年の売上はそれぞれ6000万ユーロないし8000万ユーロであった。ドイツには3000以上の補習学校があると推定されているが、学校の質は様々であるという。

 消費者保護協会 ABI によると、民間の補習学校の約3分の2は不十分ないし信用できない手段で運営されている。そこで、今年1月から、厳しい基準の新しい RAL 品質保証マークが民間の補習学校にも導入された。

 教育専門家のハーク教授は、家庭教師や塾の需要が多い理由として親の功名心を挙げている。約50%の親は子供が高校卒業資格をとることを望んでいるという。教育分野における民営化の傾向は現行の教育制度に問題があることに起因していると、ハーク教授は見ている。

2004412日)

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