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疾病保険金庫、ホームドクターモデルの導入を計画

   バーマー疾病保険金庫は今年中にホームドクターモデルを導入して、初診料を免除する計画である。バーマーのスポークスマンによると、すでにドイツホームドクター連盟と契約を締結したという。ホームドクターモデルでは、被保険者は、救急の場合以外は常に、最初にホームドクターに行くことを義務付けられる。その代わり、初診料を払う必要はない。疾病保険金庫によると、ホームドクターモデルでは、費用のかかる二重診察を避けることができるので、経費を削減できるという。

 ドイツ最大の疾病保険金庫 AOK (加入者2600万人)と2位の疾病保険金庫 DAK (加入者約800万人)もホームドクターモデル導入とそれに伴う初診料免除を検討しており、年末ないし来年初頭の導入を「現実的」と見ている。他の疾病保険金庫もホームドクターモデル導入準備に入っている。

 連邦保健・社会省のスポークスマンは、このようなイニシアティブを歓迎すると語った。保健改革法にも初診料免除の可能性を規定しており、ホームドクター制度への移行は望ましいとしている。

 それに対して、ドイツ専門医連盟はホームドクターモデルを批判している。被保険者は年間約40ユーロの初診料を節約する代わりに、医者選択の自由と自己決定権を失うことになると警告している。ホームドクターモデルがサービスの品質改善を保証し、経済的に安い制度になるという確証はないという。患者の団体も医者選択の自由の空洞化を懸念しており、疾病保険金庫がすべてのホームドクターと契約を締結して、患者が医者を選択できるようにすることを求めている。

2004419日)

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