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Ifo業況判断指数再び上昇

   Ifo 経済研究所が4月26日(月)に発表したところよると、4月の Ifo 業況判断指数は予想に反して3月の95,4ポイントから96,3ポイントに再び上昇した。景気の現状判断は92,2ポイントから94,9ポイントに上昇し、過去3年間の最高水準になったが、今後6ヶ月の景気見通しは98.8ポイントから97,8ポイントに低下した。

 ズィン所長は、なだらかな景気回復が継続していると評価した。但し、まだ確実な上昇とは言えないという。小売業と卸売業、加工業の業況が回復しているが、建設業は不振が続いている。業況判断のポジティブな結果は輸出予測がさらに改善されていることを示しているという。

 銀行のアナリストは、ドイツ経済にはまだ「ぶり返し」の危険性があると慎重な見方をしている。経済専門家は、景気見通しの低下は企業が楽観的過ぎる見方から現実的な見方に戻ったためと評価した。Ifo 研究所のネルプ氏は、石油価格の上昇が企業の景気見通しを抑制したのではないかと分析している。

 連邦政府は、景気回復の継続という政府の予測が確認されたと楽観的に評価している。

2004年5月3日)

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