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連邦議会、アルコポプス特別税法案を可決

 連邦議会は5月6日(木)、アルコポプス特別税法案を可決した。火酒ミックス飲料水(アルコポプス)は7月1日から特別税を課される。その結果、0,275リットルビンの価格は約84セント高くなる(アルコール度により特別税額が異なる)。また、ビンには「未成年者への販売を禁止する」と明確に表示しなければならない。

さらに、連邦議会は、タバコの無料配布と1箱17本以下の小箱たばこの販売を禁止する法案も可決した。(2004年3月1日と4月26日の主要ニュースを参照)

アルコポプスはアルコール度が高いが、甘くて飲みやすいため、14~17歳の若者に最も人気があるアルコール飲料水で、未成年者のアルコール問題が深刻化している。そこで、政府は、アルコポプスの価格を特別税で引き上げることにより、未成年者のアルコール消費を抑制したい考えである。カスパース・メルク麻薬専門委員は、「財布は重要な教育手段だ」と語った。緑の党は、アルコポプス特別税は刑罰税ではなく、保護税であるとして、新しい特別税の誘導効果を期待している。

野党は、アルコポプスはディスコや飲食店では4~6ユーロで販売されているので、84セントの課税は効果がないとして、アルコポプス特別税の導入に反対した。青少年保護法における罰則とコントロールを厳しくすることを要求している。業界や中毒専門家は、アルコポプスが高くなれば、若者は16歳以上に許されているアルコール飲料に切り替えるので、新しい税金の保健政策上の目的は達成されないと悲観的に見ており、1年後に再検討するよう求めている。

2004年5月10日)

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