ドイツのニュース

ベルリンのラブ・パレード、今年は中止

    恒例のベルリンのラブ・パレードが今年は中止になることが最終決定した。1ヶ月前の中止発表後、ベルリン都市州もスポンサー探しに協力したが、開催者は不足する資金50万ユーロを集めることができなかった。ベルリン都市州の経済相は、2005年には再びラブ・パレードを開催できるように努力すると語った。

 開催者のラブ・パレード・ベルリン会社はすでに4月に中止を発表していた。これまでは、ベルリン都市州から補助金を受けていたが、財政難の都市州政府(社会民主党 SPD と民主社会党 PDS の連立政権)は私経済の催し物への継続的補助金支給を停止した。

 最初のラブ・パレードは1989年に開催され、150人が参加したが、1999年には参加者が150万人に増え、昨年の参加者は50万人だった。当初、同性愛者のラブ・パレードは政治デモとみなされていたが、2001年の連邦憲法裁判所の判決以来、政治デモのステータスがなくなり、開催者は資金難に陥っていた。政治デモのステータスがなくなると、清掃コストなどを自己負担しなければならないからである。

 しかし、ドイツでは中止になったが、世界ではラブ・パレードが続いている。今年8月27日はテルアビブで、9月25日はサンフランシスコでラブ・パレードが開催される予定である。

20045月18日)

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