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Ich-AGへの補助金支出、計画を大幅に上回る

   連邦雇用エージェンシー(BA)が失業者対策の一つである「私-株式会社(Ich-AG)」に支給する補助金が計画を大幅に上回る見通しである。連邦雇用エージェンシーは今年、Ich-AG を起業した失業者への補助金を5億ユーロと見積もっていたが、約8億5000万ユーロに増大する見通しであることを確認した。

 補助金支出の増加は、Ich-AG 補助金の需要が予想以上に大きいためである。今年1月~4月だけでも約49000の Ich-AG が設立され、起業した失業者に月額600ユーロの補助金が支給されている。

 しかし、専門家は、Ich-AG への補助金の大半が効果なく消えていくことを懸念している。今年1月~4月に14000の Ich-AG が廃業した。これは、ちょうど1年前に起業した Ich-AG 数に相当する。起業した失業者の大半は、再び失業者届けをするために起業して、最初の1年間の最高額の補助金だけをもらったのではないかと見られている。

 一方、ミニジョブも増えている。ミニジョブ従事者は今年第1四半期に720万人に増加した。個人世帯におけるミニジョブ従事者は昨年12月よりも9000人増えて(22%増)、約47000人となり、最も高い増加率を示した。多くのミニジョブ従事者は複数のミニジョブに従事していることから、ミニジョブの職場は全部で760万に増加した。

20045月24日)

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