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トラックの日曜祭日の交通禁止、将来も有効

    交通相の欧州閣僚理事会は、EUレベルで統一した交通禁止を決定するという欧州委員会のEU交通禁止指令案を否決した。その結果、ドイツにおけるトラックの日曜祭日の交通禁止は将来も有効である。ドイツのほかにも10カ国(英国、フランス、ルクセンブルク、オーストリア、スロベニア、チェコ、ラトヴィア、ハンガリー、エストニア、マルタ)がEU交通禁止指令案に反対したため、トラックの交通禁止は従来通り各国の管轄にとどまることになった。

 ドイツでは、7,5トン以上のトラックは乗用車の交通のために、日曜祭日0時~22時の交通(高速道路と国道)を禁止されている。夏休みの時期である7月と8月は土曜日の7時~20時も禁止される。

 欧州委員会の提案では、既存の交通禁止には触れないことになっていたが、ドイツは交通禁止がEUの管轄になれば、中期的にドイツの規定も保持できなくなると懸念していた。

 一方、交通相閣僚理事会は、高速道路使用料金に関する法律改正でも合意に至らなかった。スペインやイタリア、ポルトガル、バルト諸国が道路使用料値上げを阻止するために、高速道路使用料に関する法律の変更に反対している。

2004年6月14日)

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